普段は飄々としているけど、心の中には熱いものを持っている、そういうキャラクターっていいですよね。
私も例に漏れず、飄々としてるキャラクターすぐ好きになっちゃうんです、昔から。
私前回の感想で、最後にこう書いているんです。
風の海〜を読了後の気持ちとしては、ぶっちぎり泰麒が1位なのですが(個人の感想です)、他シリーズを読むことで私の中の推しにも変化は訪れるのでしょうか...
はい、1位変わりました。
小松三郎尚隆さまです〜!!
この十二国記というのは、読むたびに推しがどんどん増えていく系ファンタジーということですかね。
そもそも延王の登場回数が多いから、雛鳥の刷り込みみたいに勝手に愛着湧いてしまいますよね。月の影でも風の海でもいい感じで登場していたし...
まあ今回は延王が即位して20年くらいの話なので、泰麒はもちろん出てこない訳で。出てこない分、尚隆&六太に持っていかれますよね〜
王と麒麟の関係性としては珍しく、延麒は全く延王に対して遠慮なく物申すし、延王も全く気にする様子もない。まあ六太は誰にでも口が気軽ですが。
てっきりこの2人だけの独特な空気かと思いきや、部下の官吏からもめちゃくちゃボロクソ言われている尚隆よ。。
他の国には見られない破茶滅茶王宮?っぷりが楽しいですよね〜
官吏からしたら本当に溜まったもんじゃないでしょうけど。でもその鬱憤を直接受け止めちゃうところは尚隆の人徳と言いますか。
今回のお話で謀反は起こされるものの、その後500年くらいまで雁国は続くわけですから。
陽子が雁国に来る時にはすごく賑わいのある国になっていましたもんね。海客にもきちんと身分を与えてくれる。
尚隆は一国を守ることができなかった過去があり、六太は戦火による貧困で親に捨てられた過去があって、そんな二人だからこそ長い治世が実現できているのでしょうね。
神籍に入ると不老不死になるという設定、なんでかね〜と最初は思っていましたが、人間のたかだか数十年では一国をどうこうすることも難しいし、不老不死であることで成し遂げられる平和もあるだろうなと思いました。
雁国が全面主役の話はおそらくこの一冊だけなのかなと思いますが、他国から見た雁国はこれからもたくさん登場してくれるだろうと期待しています!
なんだかんだで仲良しな尚隆と六太。だてに500年一緒にやっちゃいないぜ感がとてもいい。六太のツンデレもありがとう!
最後の方の挿絵良いですよね...尚隆に頭ぽんぽんされてる六太...甘えたちゃん!実質33歳なのにね!!成獣になると成長止まっちゃう設定、万歳!身長差ありがとうございます!!
私このシーン電車で読んでたんですけど、めっちゃニヤニヤしてたわ。
コロナ禍でマスクしてるメリットって一番はこういうとこだったりする。