上巻、辛すぎません...?
私、十二国記の公式サイトとかちょっと見てたんで、楽俊っていうネズミが助けてくれるみたいなことは知ってたんですよ。
えっ、上巻で楽俊でてこないの...??
(上巻最後のページ読んだ時の率直な感想)
仮にも主人公だから、虐げられても裏切られても、最後にはどうにかなるってのは分かってるんです。
でもあんなに何回も裏切られてしまうと、えっ...これもしかして最後まで報われないパターンもあるかいな...って気にもなってきてしまいますよ。
海客のじじいもさあ...苦労したのはわかるけどさ...
そんなこんなで人を全く信じない陽子ちゃん爆誕ですよ。楽俊のこともめちゃめちゃ警戒しますわよそりゃ。
下巻で楽俊登場して、どれだけほっとしたことか。陽子ちゃんこれでもう大丈夫だよ、って。
そんな楽俊とも雁国に向かう途中ではぐれてしまって、見捨ててしまった良心の呵責もあってまた辛い。楽俊とはここまでだったのかな?キャラクター投票1位なのに??もっとこれ以上活躍あるはずでしょう!!
そんな私も願いもあって、雁国で無事再会できた二人。よかったね、本当によかったね。
そんな中で台輔。タイホ。
最初からタイホって言葉を楽俊に伝えていれば!こんなに遠回りせずに済んだのに!
個人的に台輔って言葉がすごく好きです。ここ数日、頭の中でめっちゃ台輔台輔言ってます。特に泰台輔って可愛くないですか!?タイタイホって...
景台輔の主ということは陽子ちゃんは景王。まさか、まさかですよね(私はネタバレで知ってましたが)
もう契約交わしてるから手遅れっちゃ手遅れですけど、陽子ちゃんは自分には務まらないと。
でも麒麟が選んだから天啓ですからね。
そんな悩める陽子ちゃんに、どうすれば自信が持てるのか尋ねられた延王。この後の二人の会話が本当に好きです。
「麒麟が選んだのだから、文句があれば麒麟に言え、と思うことだな」(延王)
「それが名君になるコツ?」(陽子)
「そうだろう、きっと。少なくとも俺はこれでやってきたからな。文句があれば延麒に言え。それでも不服なら自分でやってみろ、と」(延王)
「......なるほど。覚えておこう」(陽子)
延王めっちゃ素敵。私も仕事に行き詰まった時は、文句があれば採用担当に言えスタンスで行きます!!(違う)
この言葉、陽子にはめっちゃ助けになったんじゃないかなあ。王なんてなりたくてなった訳じゃないし、国のことも分からないし不安だし。
時代は違えど同じ胎果ですからね、延王も。これから先も心の支えになってくれるのではないかと思います。同郷っていいよね。
実際に景王となった陽子のその先は次以降のシリーズですね。立派な王になっているのかな。
読み進めるのが楽しみでなりません!