一生夏季休暇

読んだ本の感想(ネタバレしかない)、海外サッカー追っかけ、雑記。

【感想】十二国記『風の海 迷宮の岸』| 私も女仙になって泰麒を愛でくりまわしたい

泰麒が可愛すぎて、仕事中にPCで「泰麒」って文字打ってました(末期症状)

 

魔性の子』での不憫な高里要を見てきたので、幼少泰麒の無邪気で人懐っこい子供らしさ全開の姿にメロメロでした。皆さんも、そうですよね!!?

 

プロローグの高里家の情景は『魔性の子』の冒頭と一緒。あ、あの場面の続きなのだな...と引き込まれていきました。

蝕によって泰果が流され、見つけられぬこと10年。延麒が見つけてくれたんだと!

何だか居心地の悪かった日本での生活から一変して、何一つ不自由なく愛される生活。でもやっぱり恋しくなってしまって泣いてしまう場面も。そりゃそうだよね、10年過ごしてきたんだから。

玉葉の計らいで景麒と過ごすことにもなって、初めは無愛想だった景麒も泰麒の影響もあってか優しくしてくれて。なんだか兄弟のように仲良くて微笑ましかったです。月の影〜では景麒の内面がそこまで描かれていなかったので、景麒株がめちゃくちゃ上昇しました。お前もいいやつじゃん?(のちにそれが災いとなりますが...)

とにもかくにも人懐っこい泰麒ちゃん。李斎にもべったりでしたもんね。

饕餮(とうてつ。漢字難しすぎるだろ)を折伏させることができたのも、本当によかった。黒麒麟すごいね!みんな待ってたよ!

あとは転変するだけ!よかったね〜なんて思ってたら、帰って欲しくないという理由で?天啓もないのに?驍宗を引き留めるために契約してしまうだなんて。

宮に戻って契約がなされたことを女仙たちに知られて、お祝いムードになって、この一文ですよ。

 

ーー泰麒の罪は確定した。

 

やめてあげて...!せっかく転変できて麒麟になれて、なのにこんな苦しみを泰麒が背負うなんて...
ここからはもう読む方も苦しいですよ。明らかに泰麒が元気がない。真実を驍宗にも言えるはずがない。

ああ、それで戴国はうまくいかなくて泰麒は蓬莱に戻ったりしたのかなあ...なんて考えていた矢先。

景台輔を驍宗が呼んでくれました。驍宗優しいんだよなあ...
泰麒は自分の罪を景麒に告白します。景麒、泰麒を助けてあげてお願い...
と、今度は延王と延麒も景麒に呼ばれて登場。

麒麟は偽りの誓約はできない。

泰麒が選んだことこそが、まさに天啓だったのですって。

よかったよ...泰麒...
罪なんてなかったよ泰麒...
ちゃんと教えといたれよ景麒...
小芝居えぐいよ延王...
さまざまな思いはありますが、めでたく戴王即位!

挿絵の泰台輔は凛々しいお顔ですね!

そういえば名前ももらいましたね。蒿里(変換で出てくる!!)ですって。延麒にもいい名前だねって言われてよかったね泰麒!

ここから魔性の子に繋がるエピソードはまた先ですかね。とりあえずはハッピーエンドでした。

ちなみに、新潮社の十二国記キャラクター投票によると、泰麒は4位だそうです。

「十二国記」30周年記念 あなたが好きなキャラクター投票 結果発表! - 小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト

風の海〜を読了後の気持ちとしては、ぶっちぎり泰麒が1位なのですが(個人の感想です)、他シリーズを読むことで私の中の推しにも変化は訪れるのでしょうか...

 

【感想】十二国記『月の影 影の海』| 陽子ちゃんをひたすらに応援する回

上巻、辛すぎません...?

 

私、十二国記の公式サイトとかちょっと見てたんで、楽俊っていうネズミが助けてくれるみたいなことは知ってたんですよ。

 

えっ、上巻で楽俊でてこないの...??

(上巻最後のページ読んだ時の率直な感想)

 

仮にも主人公だから、虐げられても裏切られても、最後にはどうにかなるってのは分かってるんです。

でもあんなに何回も裏切られてしまうと、えっ...これもしかして最後まで報われないパターンもあるかいな...って気にもなってきてしまいますよ。

海客のじじいもさあ...苦労したのはわかるけどさ...

そんなこんなで人を全く信じない陽子ちゃん爆誕ですよ。楽俊のこともめちゃめちゃ警戒しますわよそりゃ。

下巻で楽俊登場して、どれだけほっとしたことか。陽子ちゃんこれでもう大丈夫だよ、って。

 

そんな楽俊とも雁国に向かう途中ではぐれてしまって、見捨ててしまった良心の呵責もあってまた辛い。楽俊とはここまでだったのかな?キャラクター投票1位なのに??もっとこれ以上活躍あるはずでしょう!!

 

そんな私も願いもあって、雁国で無事再会できた二人。よかったね、本当によかったね。

 

そんな中で台輔。タイホ。

最初からタイホって言葉を楽俊に伝えていれば!こんなに遠回りせずに済んだのに!

個人的に台輔って言葉がすごく好きです。ここ数日、頭の中でめっちゃ台輔台輔言ってます。特に泰台輔って可愛くないですか!?タイタイホって...

景台輔の主ということは陽子ちゃんは景王。まさか、まさかですよね(私はネタバレで知ってましたが)

もう契約交わしてるから手遅れっちゃ手遅れですけど、陽子ちゃんは自分には務まらないと。

でも麒麟が選んだから天啓ですからね。

そんな悩める陽子ちゃんに、どうすれば自信が持てるのか尋ねられた延王。この後の二人の会話が本当に好きです。

 

麒麟が選んだのだから、文句があれば麒麟に言え、と思うことだな」(延王)

「それが名君になるコツ?」(陽子)

「そうだろう、きっと。少なくとも俺はこれでやってきたからな。文句があれば延麒に言え。それでも不服なら自分でやってみろ、と」(延王)

「......なるほど。覚えておこう」(陽子)

 

延王めっちゃ素敵。私も仕事に行き詰まった時は、文句があれば採用担当に言えスタンスで行きます!!(違う)

 

この言葉、陽子にはめっちゃ助けになったんじゃないかなあ。王なんてなりたくてなった訳じゃないし、国のことも分からないし不安だし。

時代は違えど同じ胎果ですからね、延王も。これから先も心の支えになってくれるのではないかと思います。同郷っていいよね。

 

実際に景王となった陽子のその先は次以降のシリーズですね。立派な王になっているのかな。

読み進めるのが楽しみでなりません!

【感想】十二国記『魔性の子』| 高里要くんを愛でる回

...ではないんですけど。

風の海 迷宮の岸を読み終わった今書いているので、泰麒愛が凄すぎてタイトルが暴走している気がします。

魔性の子をどのタイミングで読むのが良いかは諸説あるようですが、私は一番目にしました。

なんか刊行順に読んだ方がそれっぽい気がしませんかね?ってことで。

十二国記がどんなものかもよく知らぬまま、おそらく異世界帰りなのであろう不運続きの高里を不憫に見てました。

そんな高里をこの一冊で見ていたからこそ、風の海〜での愛らし泰麒ちゃんが本当にもう可愛くて可愛くて。

あの泰麒ちゃんがどうしてこんな...

十二国記を知らないとただのホラー小説だよと言われていましたが、私的にはそんなホラー味は強くないかなと。あれかな、異世界からの攻撃でしょ?って諸悪の根源が分かってたからですかね?そんなに怖い感じはしなかったです。...普段ホラー読まないので比較はできませんが。

それにしても犠牲者が多すぎて、だんだん麻痺してくる感覚でした。大義しか分からないからって...ねえ。高里一家だってさあ...容赦なさすぎだよ...
風の海〜で泰麒が恋しがっていたお家ですよ?疎外感を感じながらも...ねえ?

それにしてもあの愛らし泰麒(しつこい)がこんな暗い影を落としちゃって...何があったの?

 

シリーズ序章というだけあって、十二国記を匂わせる程度の感じでしたかね。

最後の方は高里が記憶を取り戻して、胎果だのなんだの、十二国記用語が出てきていましたが。

(先程ちらっと読み返したら、延王の名前も出てきてましたね!尚隆さま!!)

 

そして高里は故国に帰ることができて良かったですけど、残された広瀬の行方も気になりました。

異質で似たもの同士かと思いきや、高里は格が違いましたから。

異質なのは自覚しているけど、広瀬にとっては還る故国もなくて逃げようもない。ハッピールンルンとは行かないでしょうけど、どうか穏やかに生き続けていてほしいなと思います。

 

そういや、広瀬が教生やってた高校って男子校でしたっけね?高里くん綺麗な顔してるから、共学だったら絶対モテてたし男子校だとしても密かにモテてるだろうな...(祟るからそんな悠長なこと言ってられないか)

十二国記を読み始めました

小野不由美十二国記』を読み始めました。

全15巻をメルカリで購入し、発行順に『魔性の子』から読み始め、現時点で4冊目『風の海 迷宮の岸』まで読了しました。

既にすんごいハマっているので、シリーズ全巻読み終えた時に比較できるよう、途中での感想を備忘録として残してみようと思います。

今のところ泰麒が愛おしくてしょうがないので、そんな気持ちもシリーズ通してどう変わるのか...